積水ハウス地面師事件の担当者はどうなった?処分の真相と現在の全貌
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事件の舞台となったのは、JR五反田駅から徒歩圏内に位置する目黒川沿いの広大な旅館跡地「海喜館(うみきかん)」(約2,000平方メートル)です。都心の一等地に残された最後の超優良物件として、不動産業界では長年「喉から手が出るほど欲しい土地」として知られていました。この土地の所有者である元旅館女将の高齢女性になりすまし、積水ハウスに架空の売買を持ちかけたのが、日本屈指の手練れで構成された地面師グループです。
積水ハウスは2017年4月に売買契約を締結し、手付金や残代金を含め合計55億5900万円もの資金を地面師側の指定口座へ支払いました。しかし、法務局へ所有権移転登記を申請した直後、提出された印鑑証明書や旅券(パスポート)が偽造であることが発覚し、登記は即座に却下。事件は一気に表面化しました。
事件後、主犯格のカミンスカス操被告はフィリピンへ高飛びしたものの現地で身柄を拘束されて強制送還となり、内田マイク被告らを含めグループ関係者10名以上が次々と逮捕・起訴されました。裁判では計画的かつ悪質な犯行手口が厳しく指弾され、首謀者たちには懲役11〜12年の重い実刑判決が確定しています。
一方で、騙し取られた55億5000万円という巨額資金の回収は極めて難航しました。犯行グループは資金が口座に着金した直後、何重ものダミー会社やペーパーカンパニーを経由させ、現金引き出しや暗号資産への換金、海外送金などを駆使してマネーロンダリングを行いました。警察や積水ハウスが民事保全手続き等で差し押さえることができた資産は全体の数パーセントに過ぎず、大半の資金は現在に至るまで回収不能のまま闇へと消え去っています。