タバコを吸わない人がなぜ?肺がんの意外な原因3選と初期症状を徹底解説
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遺伝子変異と並び、見過ごしてはならないのが「意図せず吸い込んでしまった有害環境物質」による長期的なダメージです。本人がタバコを吸わなくても、周囲の煙や大気中の物質が知らず知らずのうちに肺組織へ沈着し、数十年をかけて遺伝子を傷つけ続けます。
第一のリスクは受動喫煙による肺がんリスクです。国立がん研究センターが実施した複数の大規模コホート研究のメタアナリシスでは、受動喫煙に日常的にさらされている非喫煙者は、そうでない非喫煙者と比べて肺がん罹患リスクが約1.3倍(約30%増)に跳ね上がることが確定的な医学的事実として証明されています。タバコの先から出る「副流煙」には、喫煙者本人が吸い込む「主流煙」と比べて、ニコチンやタールだけでなく、ベンゾピレンなどの強力な発がん性物質が数倍から数十倍の濃度で含まれているためです。家庭内や閉鎖空間での長期曝露は、受動喫煙であっても実質的な喫煙行為と何ら変わりありません。
第二の盲点が、職業歴や住居環境に起因するアスベストと肺がんの潜伏期間の問題です。かつて建材や工業製品に広く使われていた石綿(アスベスト)は、微細な繊維が肺の奥に刺さり込み、排出されないまま慢性的な炎症を引き起こします。その潜伏期間は20年から40年と極めて長く、昭和から平成初期の建設現場や解体作業に従事していた人々が、高齢期に入った今になって相次いで発症している現実があります。
第三に、世界保健機関(WHO)がタバコに次ぐ肺がんの単独要因として警告を発しているのが、ラドン被曝による肺がんの原因です。ラドンとは、土壌や岩石から自然発生する無色無臭の天然放射性ガスです。気密性の高いコンクリート住宅の地下室や1階部分、換気の悪い室内環境に長期間滞在することで肺組織の内部被曝が蓄積します。WHOの推計では、世界の肺がん全体の3%から14%がこの室内ラドン被曝に起因していると算出されており、日本国内でも高気密住宅の換気不足対策として再注目されています。