日本が誇る国宝5城の鉄壁要塞と非公開エリアを暴く!徹底取材録
日本が誇る国宝5城の鉄壁要塞と非公開エリアを暴く!徹底取材録を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。
徳川四天王の一角、井伊直政の遺志を継いで築かれた彦根城は、日本建築史の粋を集めた建築工芸の宝庫だ。天守の規模こそ小ぶりながら、切妻破風、入母屋破風、唐破風を複雑かつ絶妙なバランスで組み合わせた意匠は、見る方角によってまったく異なる表情を見せる。大津城や佐和山城など、近隣の廃城から資材を移築・再利用して組み上げたエコロジカルなハイブリッド構造でありながら、極めて高い耐震性と美観を両立させた大工たちの技術力には驚嘆を禁じ得ない。
文化庁による近年の詳細な木材年代測定調査でも、天守を支える部材が数世代にわたって受け継がれてきた事実が証明されている。天守を取り囲む「登り石垣」や、敵の進軍を阻む「大堀切」、そして天守正面の「天秤櫓」に至るまで、工匠たちが傾けた情熱の跡は400年以上の時を超えてなお、訪れる建築ファンを圧倒し続けている。