黄色いおりものの正体とは?生理前や妊娠初期の兆候と危険なサイン
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日常的に分泌される健常なおりものは、透明から乳白色でわずかに甘酸っぱいにおいがする程度にとどまります。このおりものが黄色く変化する背景には、大きく分けて「生理的要因(酸化やホルモン分泌)」と「病理的要因(炎症と白血球の戦い)」という2つの全く異なるメカニズムが存在します。
健康な膣内では、善玉菌であるデーデルライン桿菌(乳酸桿菌)がグリコーゲンを分解して乳酸を産生し、膣内環境をpH3.8〜4.5の弱酸性に維持しています。これにより外部からの雑菌侵入を防ぐ「膣の自浄作用」が働いています。しかし、免疫力の低下や性交渉によって病原菌が膣内に侵入すると、身体の免疫システムが起動し、大量の白血球(好中球)が局所に動員されます。白血球が細菌や原虫を貪食して戦い、役目を終えて死滅した残骸が分泌液に混ざることで、おりものは濃い黄色や膿(うみ)のような性状へと変化するのです。
一方で、病原体が存在しなくても黄色く見える場合があります。生理前(黄体期)には黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で分泌物の粘度が増し、下着に付着したおりものが空気に触れて脂質やタンパク質が酸化することにより、淡い黄色に変色することがあります。つまり、色が変化した「瞬間」が排泄時そのものなのか、それとも時間の経過による酸化なのかを見極めることが、原因究明の第一歩となります。