波のように襲う激痛「疝痛」の正体とは?危険サインと受診目安を解説
波のように襲う激痛「疝痛」の正体とは?危険サインと受診目安を解説について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
疝痛という言葉は成人の内臓疾患だけでなく、小児医療の領域でも極めて重要なキーワードです。生後数週間から3〜4か月頃の乳児が、夕方から夜間にかけて何をしても火がついたように泣き続ける現象を乳児疝痛(コリック)と呼びます。
かつては「母親の育児ストレス」などと片付けられがちでしたが、最新の小児消化器病学の研究では、未熟な消化管機能によるガス貯留、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)のアンバランス、あるいは自律神経系の過敏反応が複雑に絡み合った身体的苦痛であることが解明されつつあります。
家庭における腹部疝痛の対処法として、腹部を優しく「の」の字にマッサージすること、授乳後の排気(げっぷ)を徹底すること、ホワイトノイズなどの音刺激を取り入れることが推奨されます。ただし、激しい啼泣とともに「イチゴジャム状の粘血便」が出たり、嘔吐を繰り返す場合は、緊急手術を要する「腸重積症」の疑いがあるため、直ちに救急医療機関を受診しなければなりません。