西野カナ『If』なぜ心に刺さる?Naruto主題歌の真相と歌詞考察
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西野カナの通算11枚目のシングルとして世に放たれた『if』の発売日は2010年8月4日。前作『会いたくて 会いたくて』が社会現象的な大ヒットを記録し、時代の寵児としての地位を不動のものにしていた絶頂期に発表された意欲作です。
本作のプロデュースおよび作編曲を手掛けたのは、彼女の初期から黄金期を支えた重要人物である作曲者・GIORGIO CANCEMI(Giorgio 13)氏。『もっと…』や『Dear…』『Best Friend』『会いたくて 会いたくて』に続く5作連続の表題曲タッグであり、ふたりのクリエイティビティが極限まで研ぎ澄まされた時期に結実しました。
当時のインタビュー取材や音楽メディアの記録によると、西野カナ本人はこの楽曲について「初めて少し大きなテーマを歌った曲」と述懐しています。それまでの「身近でリアルな女子の等身大の恋愛風景」から一歩踏み出し、人間の根源的な縁や運命の尊さを描く壮大なスケールへと舵を切った記念碑的作品でした。
サウンド面における最大の特徴は、重厚なゴスペル・クワイアの大胆な導入です。切なさを掻き立てるR&B調のビートに、幾重にも重なるコーラスワークが融合することで、切実な祈りにも似た圧倒的な情感を生み出すことに成功しました。本作は、名盤として名高い3rdオリジナルアルバム『Thank you, Love』(2011年6月発売)をはじめ、ベスト盤『Love Collection 〜pink〜』や配信限定アルバム『はじめての西野カナ』など、主要なアルバム収録作品の核として輝き続けています。