猛毒Cns「S. Lugdunensis」の正体!心内膜炎と最新治療
猛毒Cns「S. Lugdunensis」の正体!心内膜炎と最新治療にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
臨床現場における最大の落とし穴は、血液培養におけるコンタミネーション(偽陽性)との誤鑑別です。通常の診療プロトコルでは、血液培養2セット中1セットのみからCNSが検出された場合、「皮膚常在菌の混入」とみなして抗菌薬治療を開始しないケースが少なくありません。
しかし、検出された菌がS. lugdunensisであった場合は対応を一変させる必要があります。本菌は真の菌血症である確率が極めて高く、たとえ1ボトルのみの陽性であっても、臨床症状や炎症反応がある限り「真正病原菌」として扱うのが感染症専門医の共通見解です。
実際に、単なるコンタミネーションと判断して抗菌薬投与を見送った結果、数週間後に急激な心不全を発症して大動脈弁置換術に至った事例も報告されています。本菌が血液から分離された段階で、速やかに経胸壁心エコー(TTE)および経食道心エコー(TEE)を実施し、疣贅(vegetation)の有無を精査する体制が欠かせません。