パステル画の描き方決定版!初心者がプロ級に仕上げるぼかしと定着の極意
パステル画の描き方決定版!初心者がプロ級に仕上げるぼかしと定着の極意を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。
完成したパステル画を前にして、誰もが直面するのが「粉落ち」の問題です。パステル画は油絵のように乾燥固化しないため、定着剤(フィキサチーフ)による固着が不可欠ですが、ここに初心者を絶望させる「フィキサチーフショック」が潜んでいます。
「せっかく描いた淡いパステルトーンが、スプレーを吹きかけた瞬間に2トーンも暗く沈んでしまった」という経験談は後を絶ちません。定着による色の変色を最小限に抑えるためには、科学的なアプローチが必要です。
【失敗しないフィキサチーフ定着の4原則】
1. 距離は必ず35cm〜40cm離す:至近距離から噴射すると液だれを起こし、顔料が流れてシミになります。
2. 画面の外から噴射を開始し、平行移動させる:スプレーの出始めに出る大きな粒子が画面に直撃するのを防ぎます。
3. 「一度に固めず、薄く2〜3回に分ける」:1回吹きかけたら完全に乾燥させ(約10分)、必要に応じて軽く重ねます。
4. 完全に粉を固めようとしない:フィキサチーフは「粉落ちを軽減する」ものであり、完全にプラスチックのように固めるものではありません。吹きすぎは作品の命であるマットな質感を不可逆的に損ないます。
長期保存における唯一無二の正解は、「窓あきマット(厚紙の台紙)を挟んだ額装」です。アクリル板やガラスが直接パステルの塗面に触れると、静電気によって粉が吸い寄せられ、画面が崩壊してしまいます。マットによって約2mmの空気層(クリアランス)を確保することが、10年、20年と美しい状態を維持するための必須条件となります。