スイス安楽死の条件と審査の実態|日本人の受入基準と費用相場を徹底追跡
スイス安楽死の条件と審査の実態|日本人の受入基準と費用相場を徹底追跡の特集記事を解説します。役立つ情報が満載です。
Q1:同行した日本の家族が、帰国後に日本の警察から「自殺幇助罪」で逮捕されるリスクはありますか?
A1:日本の刑法は属地主義を基本としますが、刑法3条(国民の国外犯)において自殺幇助罪(刑法202条)が国外犯の処罰対象に含まれるか否かについては、法学者の間でも議論が分かれています。過去にスイスへ同行した親族が日本国内で逮捕・起訴された実例は現在のところ確認されていません。しかし、家族が致死薬の手配に直接関与したり、強い誘導を行っていたと疑われた場合、警察による事情聴取や任意の捜査対象となる法的なリスクはゼロではありません。そのため現地団体も、家族が手を出さず「単なる見守り・同伴」に徹するよう厳格に指導しています。
Q2:認知症と診断された初期段階なら、スイスで安楽死を受けられますか?
A2:極めて困難です。初期であっても認知機能の低下が認められた時点で、スイスの法律が要求する「健全な判断能力(意思決定能力)」を欠いていると判定される可能性が極めて高くなります。仮に初期の段階で書類審査を通過したとしても、実際に渡航した現地の面談時に認知機能テストが行われ、そこで一貫性のある受け答えができない場合はその場で却下されます。
Q3:申請から実際にスイスへ渡航して実施されるまで、どのくらいの期間がかかりますか?
A3:書類の準備から本承認に至るまで、通常は最短でも3〜6ヶ月、慎重な案件では1年以上の期間を要します。英文診断書の作成、翻訳、公証役場での認証、ディグニタス等の内部医師による複数回のカルテ査定を経て、初めて現地渡航の日程調整に進むため、急激に進行する疾患の場合は審査中に命尽きるケースも少なくありません。
Q4:英語やドイツ語が話せなくても、日本人は手続きを進められますか?
A4:本人が流暢に話せなくても手続き自体は可能ですが、プロの医療通訳者の同伴が必須条件となります。現地医師との直接面談において、医師からの質問(「今日が何日かわかりますか」「この薬を飲むとどうなるか理解していますか」など)に対し、通訳を介して本人の言葉で明確に答えなければなりません。意思疎通が不確実とみなされた場合、介助は実行されません。