松本零士『音速雷撃隊』なぜ涙を誘う?桜花特攻の結末と海外の衝撃反応
松本零士『音速雷撃隊』なぜ涙を誘う?桜花特攻の結末と海外の衝撃反応についての真相を徹底解説します。
『音速雷撃隊』は、松本零士氏が1970年代に『週刊少年サンデー』などで連載した『戦場まんがシリーズ』(後に『ザ・コクピット』などに改題)に収録された珠玉の短編戦記コミックです。『銀河鉄道999』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』で知られる松本氏ですが、実父が陸軍航空部隊の将校であった背景もあり、メカニックへの偏愛と戦争の過酷さをリアリズムと詩情を交えて描く戦場ロマンは氏の真骨頂といえます。
本作の舞台は1945年8月5日から6日にかけての太平洋上空。日本海軍の神雷部隊に所属する若きパイロット・野上少尉が、ロケット推進の特攻兵器「桜花」に乗り込み、米軍空母機動部隊への突撃を命じられる数時間の物語です。
1993年にはマッドハウス制作、高橋良輔監督の手によりOVAシリーズ『THE COCKPIT』の第2話としてアニメ化されました。メカニックの緻密な描写と、滅びゆく兵士たちの乾いたユーモア、そして哀愁がアニメーション表現の極致として結実し、今なおミリタリー・アニメの最高峰として君臨しています。