グル音とは?お腹が鳴る理由と腸閉塞や過敏性腸症候群の危険サイン
グル音とは?お腹が鳴る理由と腸閉塞や過敏性腸症候群の危険サインについての最新情報をお届けします。
グル音(腸蠕動音)は、胃や小腸、大腸が内容物を先へ先へと送り出す「蠕動(ぜんどう)運動」に伴って生じる。消化管の内腔を満たす消化液や水分と、呼吸や発酵によって生じた気体が混ざり合い、筋肉の収縮によって狭い管内を押し出される際に物理的な摩擦音や破裂音が発生する。水と空気が入ったゴムチューブをしごいたときに鳴る音を想像するとわかりやすい。
臨床医学において、健康な成人の腸蠕動音の正常値は1分間に5回から30回程度と定義されている。聴診器を当てると、「コポコポ」「ゴロゴロ」という低く柔らかい水様音が不規則な間隔で聴取できるのが正常な状態だ。
腹部聴診の現場では、患者を仰臥位(仰向け)にし、両膝を軽く曲げて腹壁の緊張を緩めた状態で音を拾う。重要な看護手順の鉄則として、腹部のアセスメントでは「打診・触診」よりも先に必ず「聴診」を行う。お腹を手で押したり叩いたりする刺激によって腸が過剰に動き出し、本来のグル音が変化してしまう事態を防ぐためである。