女の子のお尻かぶれに潜むNgケアとは?小児科医が明かす正しい予防策
女の子のお尻かぶれに潜むNgケアとは?小児科医が明かす正しい予防策とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
「指示通りにワセリンを塗り、おむつも頻繁に替えているのに、数日経っても赤みが全く引かない」。このような場合に最も疑うべき盲点が、乳児寄生菌性紅斑(皮膚カンジダ症)です。
カンジダ菌は人間の消化管内にも存在する常在性のカビ(真菌)の一種です。普段は何の害も及ぼしませんが、おむつの中が高温多湿になり、排泄物で皮膚バリアが壊れると異常増殖を起こします。ここで重大な医療的リスクとなるのが、「おむつかぶれ」と「皮膚カンジダ症」の誤認です。
一般的なおむつかぶれ(接触皮膚炎)に対しては、炎症を鎮めるために弱めのステロイド軟膏が処方されることがあります。しかし、カンジダ菌に対してステロイドを誤って塗布すると、局所の免疫力が抑制され、カビが劇的に増殖して症状が爆発的に悪化してしまいます。
両者を見分けるための決定的な違いは、「皮膚のシワ・くびれ(間擦部)の奥まで赤くなっているかどうか」です。
接触皮膚炎の場合、おむつの表面が直接擦れ合わない股の深いシワの底は、皮膚が守られて白く正常なまま残る傾向があります。対してカンジダ菌は湿潤で暗い環境を好むため、シワの底まで一面真っ赤になり、赤みの周囲に小さな膿疱(白っぽいプツプツ)や、薄皮が環状にめくれる「小落屑」が散らばるのが特徴です。この兆候が見られた場合は自己判断の保湿を即座に中止し、抗真菌薬(抗カビ薬)による専門的治療へと切り替える必要があります。