男性から女性への適合手術の現実!費用・タイ渡航と戸籍変更の最前線

男性から女性への適合手術の現実!費用・タイ渡航と戸籍変更の最前線に関する注目トピックをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

インターネット上やSNSでは、性別適合手術に関する断片的な情報が氾濫し、重大な誤解が放置されている場面が散見されます。当事者が後悔や深刻なトラブルに見舞われないために、現場の記者が取材した決定的な「盲点」を整理します。

誤解1:性別適合手術は保険適用だから「3割負担」で格安に受けられる?

2018年に性別適合手術が保険収載された際、大きなニュースとして報じられましたが、現場の現実は極めて冷酷です。日本の公的医療保険制度には「混合診療の禁止」という原則が存在します。保険適用で手術を受けるためには、それまで受けてきたホルモン療法も含めて指定医療機関で一貫して保険診療下で行われている必要があります。

しかし、国内の多くのMTF当事者が受けているホルモン投与は自由診療(自費)で行われており、この経歴がある状態で手術だけを保険適用にすることは制度上認められません。結果として、国内で実施されるMTF性別適合手術の9割以上が現在も全額自費診療で行われており、数十万円で受けられるという言説は実態とかけ離れています。

誤解2:手術を受ければ「女性の身体」と完全に同じになり声も変わる?

造膣手術や外陰部形成術によって得られるのは、あくまで外科的に再建された外観と膣腔であり、子宮や卵巣が備わるわけではありません。したがって、当然ながら月経や妊娠・出産機能は得られず、体内で女性ホルモンが自立生成されることもありません。生涯にわたってホルモン補充を継続しなければ、更年期障害様の骨粗鬆症や倦怠感に直面します。

さらに、第二次性徴を経て変声(喉頭軟骨の発達)を経験した声帯は、ホルモン療法を行っても高音化することはありません。喉仏縮小手術は外見の突起を平坦にする手術であり、発声そのものを変えるものではないため、女性らしい声域を獲得するには専門の音声訓練(ボイストレーニング)や、リスクの高い声帯短縮手術が別途必要となります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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