栄光から馬肉へ…消えた名馬の真相と競馬界が隠す引退後の現実
栄光から馬肉へ…消えた名馬の真相と競馬界が隠す引退後の現実の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
では、競走生活を終えたサラブレッドは具体的にどのような過程を経て馬肉へと姿を変えるのでしょうか。その現場には、一般のファンには見えない家畜流通のシステムが存在します。
不要となった馬は、馬主や厩舎から「家畜商(馬喰・ばくろう)」と呼ばれる仲介業者へ引き渡されます。価格は当時の相場で数万円から数十万円程度。その後、熊本県や長野県、青森県などの競走馬肥育場へと輸送されます。サラブレッドは運動選手のように極限まで無駄な脂肪を削ぎ落としているため、そのままでは食用肉として適しません。肥育場にて穀物飼料を与えられ、体重を数百キログラム増量させた後に出荷・屠殺されます。
現場の厩務員や牧場関係者による手記や証言では、「昨日まで手塩にかけて世話をした馬を馬運車に乗せる瞬間、顔を見ることができなかった」「経済動物である以上、割り切らなければこの仕事は続けられない」といった苦悩の告白が少なくありません。愛情を注ぎながらも、利益を出せなくなれば肉資源として換金せざるを得ない——これが日本の畜産・競馬界を支えてきた厳然たる日常です。