「おうなつだぜ」の真相と全文解説!かまきりりゅうじ誕生秘話に迫る
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まずは、教科書名作詩として名高い『おれはかまきり』の詩の全文を改めて確認したい。短く引き締まった言葉のなかに、夏の強い日差しと青々とした草むらの情景が鮮やかに立ち上がる構成となっている。
『おれはかまきり』 かまきり りゅうじ(詩:工藤直子)
おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ
おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひざしを
あびて
すずしい かおして
たってるぜ
おれはかまきり詩の解説を行う上で見逃せないのは、日本語のリズム感と対比の構造だ。冒頭の「おう なつだぜ」という呼びかけから始まり、全編が歯切れのよい「〜ぜ」という口語体で結ばれている。このリズムは、子どもたちが声に出して読みたくなる強烈な牽引力を持っている。
さらに表現の妙として際立つのが、内面の緊張感と外見のポーカーフェイスの対比だ。第1連では「こころも かまも どきどきするほど ひかってるぜ」と、獲物を狙う興奮や若さゆえの昂ぶりを吐露しながら、第2連の結びでは「すずしい かおして たってるぜ」と虚勢を張ってみせる。この絶妙なアンバランスさこそが、読者に微笑ましさと愛おしさを抱かせる要因となっている。