ミスチル「常套句」の正しい読み方と歌詞に秘めた桜井和寿の真意

ミスチル「常套句」の正しい読み方と歌詞に秘めた桜井和寿の真意の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

「常套句」はシングルカットされず、Mr.Childrenの通算17枚目となるオリジナルアルバム『[(an imitation) blood orange]』(2012年11月28日リリース)の8曲目に収録されました。同アルバムは初週売上約53万枚を記録し、オリコン週間アルバムランキングで堂々の1位を獲得しています。

ミスチルが2000年代後半から2010年代にかけて発表した代表的な名バラード群と比較すると、「常套句」が持つ独自の立ち位置が明確になります。

楽曲名収録アルバム / 発売年歌詞の表現アプローチ編集部の見解・楽曲の核心常套句『[(an imitation) blood orange]』
(2012年)極限まで削ぎ落とされた日常語(「君に会いたい」)陳腐な言葉の裏にある「純粋な切迫感」を音楽的カタルシスへと昇華した名曲。祈り 〜涙の軌道『[(an imitation) blood orange]』
(2012年)壮大なスケール感と祈念のメタファー東日本大震災後の社会背景を包み込むような包容力と重厚なストリングスアレンジ。しるし『HOME』
(2007年)緻密な心理描写と感情の振れ幅の可視化「ダーリン ダーリン」の絶叫が象徴する、狂おしいまでの愛情と喪失感の表現。365日『SENSE』
(2010年)普遍的な時間軸と愛の恒久性の描写結婚式等の定番ソングとして定着した、万人への包容力を持つウェディング・バラード。

このように並べて比較すると、「常套句」はミスチルの数多あるバラードの中でも「言葉の装飾を最も削ぎ落としたミニマリズム」を追求した特異な位置づけであることが分かります。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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