膵頭十二指腸切除術の真実|手術時間・合併症から生存率と後遺症まで

膵頭十二指腸切除術の真実|手術時間・合併症から生存率と後遺症までの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

膵頭十二指腸切除術の領域において、大きな転換点となっているのがロボット支援手術(ダヴィンチ手術)の保険適用と普及です。

従来の開腹手術では、みぞおちから臍下にかけて20〜30cm近く切開する必要があり、術後の創部痛や呼吸器合併症が課題でした。一方、内視鏡手術用ロボットを用いた術式では、数箇所の小さな穴から高解像度3Dカメラと多関節鉗子を挿入して手術を行います。手振れ補正機能と人間の手首以上の可動域により、直径1〜2ミリ程度の微細な主膵管と空腸の吻合が極めて精緻に行えるため、術中出血量の劇的な抑制と早期離床が実現しています。

ただし、高度な血管浸潤を伴う進行がんに対しては、迅速な止血処置や血管再建が確実に行える開腹手術が依然として第一選択です。個々の病状に即した適切な術式選定が欠かせません。

病院や執刀医(いわゆる名医)を選定する際、最も信頼性の高い指標となるのが学会認定の基準と手術件数です。

第一に確認すべきは、日本消化器外科学会専門医修練施設の認定を受けているか、および日本肝胆膵外科学会の「高度技能医」が指導的立場で常駐しているかです。第二に、年間の膵頭十二指腸切除術の執刀件数です。国内外の医療統計において、年間手術件数が20〜30例を超えるハイボリュームセンターほど、術後30日以内の周術期死亡率が1%未満に抑えられ、重篤な合併症の救命率が高いことが証明されています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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