なぜ白鳩やオリーブは平和の象徴なのか?歴史の真相と世界基準の由来を徹底解明

なぜ白鳩やオリーブは平和の象徴なのか?歴史の真相と世界基準の由来を徹底解明の重要なポイントについて、最新情報を詳しくお届けします。

街頭のモニュメントや平和宣言のポスターで圧倒的な頻度で描かれる「オリーブの小枝をくわえた白い鳩」。この定型化されたイメージの源流を遡ると、古代ヘブライ文学である旧約聖書『創世記』第8章の記述に行き着きます。

神が地上にはびこる悪を滅ぼすために引き起こした大洪水の中、義人ノアは巨大な方舟に家族とあらゆる動物のつがいを乗せて難を逃れました。降り続いた雨が止んだ後、水が引いたかどうかを確かめるため、ノアはまず烏(カラス)を放ち、次いで鳩を放ちました。最初に放たれた鳩は足の休まる場所を見つけられずに戻ってきましたが、7日後に再び放たれた鳩が「くちばしにオリーブの若葉をくわえて」方舟へと帰還したのです。この瞬間、ノアは地上の水が引き、神の怒りが収まって人類との間に「和解と再生」がもたらされたことを悟りました。

つまり、宗教史における鳩とオリーブは、本来「神と人間との契約回復」を意味する宗教的暗号でした。それが純粋な反戦・平和運動の世界的アイコンへと昇華した契機は、20世紀最大の画家パブロ・ピカソの存在です。

第二次世界大戦終結直後の1949年、パリで開かれた第1回国際平和擁護世界大会(後の世界平和評議会)のポスター制作を依頼されたピカソは、友人であり詩人のルイ・アラゴンとともにアトリエで図案を選定しました。そこで選ばれたのが、ピカソが描いた写実的な白い鳩のリトグラフです。当時、フランス共産党員でもあったピカソは、かつて画家のアンリ・マティスから譲り受けた足に飾り羽のあるミラネーゼ種の鳩を丹念にデッサンしていました。このポスターがヨーロッパ全土の壁面に貼り出されたことで、「ピカソの白鳩=ファシズムと戦争への抵抗のシンボル」という強烈な視覚言語が世界規模で定着しました。ピカソは同年に生まれた自らの娘に、スペイン語で鳩を意味する「パロマ(Paloma)」と名付けています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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