一次式とは?見分け方と計算のコツを中1数学向けにプロが徹底解説

一次式とは?見分け方と計算のコツを中1数学向けにプロが徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

一次式の見分け方を理解したら、次は実践的な一次式の計算(解き方)です。計算の基本原理は「文字の部分が全く同じ項(同類項)同士をまとめる」というルールに集約されます。

りんご3個とみかん2個を足しても「5個のくだもの」にはなりますが「5個のりんご」にはならないのと同様に、文字が異なる項や数字だけの項は混ぜて足すことができません。

【例題1:同類項をまとめる基本】
$$5x + 3 - 2x + 7$$ 解き方の手順:
1. 文字の項同士、数字の項同士を近くに並べ替える:$5x - 2x + 3 + 7$
2. それぞれの係数を計算してまとめる:$(5 - 2)x + (3 + 7) = \mathbf{3x + 10}$

【例題2:一次式の加法と減法(カッコの外し方)】
$$(4x - 5) - (2x - 8)$$ 引き算(減法)のときは、「引くほうの式の項の符号をすべて逆にして足す」のが鉄則です。
1. カッコを外す(マイナスの後ろの符号を反転):$4x - 5 - 2x + 8$
2. 同類項をまとめる:$(4 - 2)x + (-5 + 8) = \mathbf{2x + 3}$

カッコの前にマイナスがついている場合、分配法則によって $-1$ をカッコの中のすべての項に掛けることになります。符号の変え忘れは定期テストにおける減点要因の第1位ですので、確実にステップを踏んで記述しましょう。

【プロの結論】中学生の数学苦手克服と一次方程式へつなぐ学習心理

教育心理学や認知科学の知見に基づくと、数学のつまずきは「概念の未定着(用語の曖昧さ)」と「ワーキングメモリの過負荷(途中式の省略)」の2点から生じます。

一次式を苦手とする生徒の多くは、頭の中だけで一気に計算しようとして符号の処理や文字の足し算で混乱してしまいます。数学が得意な生徒ほど、面倒がらずに「項を分解して並べ替える1行」や「符号を変えた途中式」を丁寧に書く習慣を持っています。途中の思考を紙の上に外化することで、脳のメモリ負荷を軽減しているのです。

一次式の加法・減法を完全に体得することは、直後に登場する「一次方程式の解法(移項のルール)」をスムーズに理解するための絶対的な必須条件です。ここで立ち止まり、基礎を固めた生徒ほど、中学3年間の数学において持続的な学力向上を達成できます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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