明仁天皇の現在と生前退位の真実|平成の歩みから仙洞御所での日々まで
明仁天皇の現在と生前退位の真実|平成の歩みから仙洞御所での日々までにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
明仁上皇の歩みは、日本の近現代史そのものと重なり合っています。1933年(昭和8年)12月23日、昭和天皇と香淳皇後の第5子・長男として誕生し、称号を「継宮(つぐのみや)」と名付けられました。幼少期に太平洋戦争を経験し、疎開先で終戦を迎えた経験は、その後の平和への強い祈りの原点となっています。
戦後、学習院で学ばれる傍ら、アメリカ人家庭教師エリザベス・ヴァイニング夫人からリベラルな西洋的思考や国際感覚を学ばれました。そして1959年、民間出身である正田美智子さまとのご成婚は「ミッチー・ブーム」を巻き起こし、開かれた皇室の象徴として戦後民主主義社会に鮮烈な印象を刻みました。
1989年(昭和64年)1月7日、昭和天皇の崩御に伴い第125代天皇に即位。「平成」の幕開けとともに始まった在位30年間は、国内外の戦跡を巡る「慰霊の旅」と、相次ぐ自然災害に際しての「被災地訪問」に象徴されます。床に膝をつき、被災者と同じ視線の高さで手を取り励まされる姿は、従来の皇室像を刷新し、国民との精神的な絆を強固にする「平成流」として定着していきました。