ダマスカスヤギの真実!異形と絶賛される美しさの真相を徹底解説
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西洋や日本などの視点からは奇異に映る容姿ですが、中東アラブ諸国における評価基準は180度異なります。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどの湾岸諸国では、ダマスカスヤギの頭部の湾曲、高い鼻梁、突き出た口元、大きな体躯こそが「気品」と「高貴な美」の極致とみなされています。
現地では定期的に大規模な「ヤギの美品評会(Mazayen al-Maaz)」が開催され、名門ブリーダーたちが手塩にかけて育てた個体の美しさを競い合います。審査基準は極めて厳格で、鼻のアーチの角度、頭部の丸み、首の長さ、体高、毛並みの艶などが細部まで採点されます。2008年にリヤドで開催された品評会で「最も美しいヤギ(Most Beautiful Goat)」の初代王座に輝いた個体は、世界的なニュースとして報じられました。
こうした品評会で上位を獲得した個体や、名血統を引く種オスには桁外れの値段がつきます。一般的な家畜ヤギが数万円から十数万円程度であるのに対し、優秀なダマスカスヤギは数百万円、過去のオークションやプライベートディールにおける最高価格は25万サウジ・リヤル(日本円換算で約1,000万円)から、最高峰の血統では数千万円規模に達した事例が現地メディアで報じられています。富裕層にとって、グランプリ級のシャミヤギを所有することは、最高級の競走馬や名車を所有するのと同等の絶大なステータスシンボルなのです。