なぜテープ消失?伝説のNhk人形劇『里見八犬伝』衝撃の真相と今見る方法
なぜテープ消失?伝説のNhk人形劇『里見八犬伝』衝撃の真相と今見る方法についての最新情報をご紹介します。
1973年4月2日から1975年3月28日まで、NHK総合テレビの平日夕方18時30分枠で放送された『新八犬伝』。原作は江戸時代後期の読本『南総里見八犬伝』ですが、脚本を手掛けた石山透は現代的なドラマ性とスピーディーな展開を注入し、子ども向け番組の枠を完全に超越した重厚なダークファンタジーへと昇華させました。
本作を語る上で欠かせないのが、人形美術を担当した辻村寿三郎(辻村ジュサブロー)の圧倒的な手腕です。従来の素朴な人形劇のイメージを覆し、切れ長の瞳や艶やかな縮緬(ちりめん)の衣装、妖艶さと狂気を帯びた表情を持つ人形たちは、一度見たら脳裏から離れない強烈なインパクトを放ちました。主人公・犬塚信乃をはじめとする新八犬伝 八犬士 人形の造形美はもちろん、里見家に仇なす稀代の悪女「玉梓(たまずさ)」の怨霊が放つ不気味さは、当時の子どもたちに強烈なトラウマと魅惑を植え付けたのです。
さらに、番組のエンジンとなったのが坂本九の変幻自在な語りでした。黒子姿で画面に登場し、講談調のリズムに乗せて一人で何役ものセリフを掛け合いながら進行するスタイルは前代未聞。主題歌「夕波千鳥」や「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」のフレーズ、そして番組ラストの「このつぎをお楽しみに!」という決め台詞は、全国の学校で合言葉のように模倣されました。