乾燥帯の国はどう生き抜く?砂漠とステップの差と生活の知恵を徹底解剖

乾燥帯の国はどう生き抜く?砂漠とステップの差と生活の知恵を徹底解剖について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。

地理学や気候学において、乾燥帯を正しく捉える基礎となるのがケッペンの気候区分乾燥帯(記号:B)の定義です。単に「雨が少ない」ことだけを指すのではなく、「年間の総降水量よりも、地面や植物から水分が蒸発しようとする蒸発散量のほうが大きい地域」を乾燥帯と定めています。

この乾燥帯は、植物が生育できる限界値(乾燥限界)を基準に、大きく2つの気候区に分類されます。この砂漠気候ステップ気候違いを理解することが、現地の暮らしを読み解く最大の鍵です。

まず「砂漠気候(BW)」は、年降水量が乾燥限界の半分未満の地域を指します。乾燥帯年間降水量目安としては概ね250ミリメートル未満(地域によっては年間数十ミリメートル以下、数年間一滴も降らない場所も存在)で、樹木どころか草すらほとんど生えない岩石や砂の荒野が広がります。ここでは定住農業が極めて困難であり、湧き水のあるオアシス周辺や、後述する巨大な外来河川の流域にのみ集落が形成されます。

一方の「ステップ気候(BS)」は、降水量が乾燥限界の半分以上、およそ250〜500ミリメートル前後の半乾燥地域です。短い雨期にわずかな降雨があるため、背の低いイネ科の草が広範囲に育ちます。この草原地帯で栄えたのが、草と水を求めて移動を続ける遊牧生活です。代表例が中央アジアから東アジアに広がるモンゴルの草原であり、モンゴル遊牧民ゲルと呼ばれる円形の移動式天幕住居を用い、羊や山羊、馬、牛を連れて季節ごとに移動を繰り返す独自の循環型文化が築かれました。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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