なぜジブリは声優を使わない?宮崎駿が俳優を起用する真意と歴代秘話
なぜジブリは声優を使わない?宮崎駿が俳優を起用する真意と歴代秘話について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をお届けします。
スタジオジブリのキャスティングにおいて、映画史に残るインパクトを残したのが『ハウルの動く城』の木村拓哉さんと、『風立ちぬ』の庵野秀明監督の起用です。ここには鈴木敏夫プロデューサーのプロデュース力と、数々のスタジオジブリ キャスティング秘話が隠されています。
2004年公開の『ハウルの動く城』でハウル役に木村拓哉さんが決定した当時、世間では「客寄せパンダではないか」という冷ややかな見方もありました。しかし、実際に映画が公開されるとハウルの動く城 木村拓哉 評価は一変します。美しくも繊細で、どこか精神的に脆さを抱えた魔法使いのハウルを、木村さんは見事に演じきりました。アフレコ現場で木村さんの第一声を聞いた宮崎監督が「これだよ、これ!」と大絶賛し、台本を持たずに完璧にセリフを入れてきた木村さんのプロ意識に深く感銘を受けたという逸話は有名です。
さらに異例中の異例となったのが、2013年の映画『風立ちぬ』における風立ちぬ 庵野秀明 起用理由です。主人公のゼロ戦設計者・堀越二郎役に、声優経験のない映画監督の庵野秀明氏を抜擢した背景には、鈴木プロデューサーのひらめきがありました。
「無口で、不器用で、自分の理想にまっすぐな男」を演じられる人物を探していた際、鈴木氏が「庵野しかいない」と提案し、宮崎監督も「庵野ならぴったりだ」と即決しました。庵野氏の素朴で飾り気のない肉声は、兵器を作りながらも美を追い求めた青年の孤高さを生々しく際立たせ、唯一無二の存在感を放ちました。