さくらんぼの保存方法決定版!鮮度を保つ農家直伝のプロ技
さくらんぼの保存方法決定版!鮮度を保つ農家直伝のプロ技を失敗せずに実践するためのコツや注意点を分かりやすく提示します。
多くの果物は冷蔵庫で冷やすことで日持ちが良くなりますが、さくらんぼに関してはその常識が通用しません。さくらんぼは樹上で完熟させてから収穫する「非クライマクテリック型果実」であり、バナナやキウイのように収穫後に追熟して甘くなることは一切ありません。もぎ取られた瞬間が味のピークであり、その後は果実自身の呼吸作用によって糖分や有機酸がひたすら消費されていきます。
冷気が直接当たる冷蔵室(約2〜5℃)にそのまま入れてしまうと、急激な低温ストレスによって果皮の細胞がダメージを受け、さくらんぼ特有のパリッとした張りが失われる「低温障害」を引き起こします。さらに、冷蔵庫から室内へ出した際の激しい温度差によって果実の表面に「結露」が発生します。この水滴が果皮の気孔から入り込むと果肉がふやけ、表皮のひび割れやカビの急激な繁殖を招く決定打となってしまうのです。
加えて、冷蔵庫内の強い乾燥風も大敵です。さくらんぼは約80%以上が水分で構成されているため、パックの蓋を開けたまま冷蔵庫に入れておくと、わずか半日で水分が蒸発し、軸(緑色の柄)が茶色く干からびてしまいます。果実の命である「みずみずしさ」を守るためには、温度と湿度の両面から繊細なケアを施す必要があります。