飛行機整備士はやめとけ?過酷な勤務と年収の現実・最新就職事情

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厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」および業界大手各社の有価証券報告書から読み解くと、航空整備士年収の現実は、全体平均でおよそ520万〜580万円前後を推移しています。日本の給与所得者の平均年収(約460万円)を上回っているものの、「ハイテク機器の安全を背負う高度技術職」という観点から見ると、決して突出して高い水準とは言い切れません。

年代別の推移を見ると、新卒入社直後の20代前半は年収320万〜380万円程度、20代後半で400万〜480万円程度となります。大きな上昇カーブを描くのは30代半ば以降で、難関資格を取得して現場の「確認主任者」を任されるようになると、年収は650万〜800万円クラスに到達します。大手エアラインの管理職クラスになれば1,000万円の大台を超える例もありますが、そこに到達するまでには10年以上の歳月と不断の努力が必要です。

また、収入の内訳で無視できないのが飛行機整備士夜勤シフト勤務実態に伴う手当です。航空機は日中に飛び続け、乗客のいない夜間に集中して整備を行うスケジュールが基本となります。そのため、整備士の勤務形態は「日勤・日勤・夜勤・夜勤明け・公休」といった4勤2休の24時間交代制シフトが主流です。夜勤手当や残業手当が給与を底上げしている側面があり、「夜勤をこなしてようやく人並み以上の手取りになる」と語る現役技術者も少なくありません。

キャリアステージ推定年収レンジ主な業務・保有資格労働環境・特徴若手整備士(1〜4年目)320万〜420万円二等航空整備士、社内基礎認定先輩の補佐業務が中心。夜勤シフトに体を慣らす時期で勉強量も膨大。中堅整備士(5〜9年目)450万〜600万円一等航空整備士(取得挑戦〜保持)主戦力としてトラブルシューティングを担当。試験対策との両立が正念場。ベテラン・主任(10年目以降)650万〜850万円一等航空運航整備士・確認主任者最終確認のサイン(飛行承認)を出す権限を持ち、重責に見合った高待遇に。統括管理職・エキスパート900万〜1,100万円超複数機種の確認主任者資格、組織統括現場全体の統括、航空局折衝、安全管理体制の構築など経営視点の業務。
加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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