小林亜星の知られざる真実|名曲と裁判、伝説の巨星が遺した功績
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音楽家としての確固たる地位を築いていた1974年、小林亜星にまったく予期せぬ転機が訪れます。TBS系水曜劇場で放送されたドラマ『寺内貫太郎一家』の主演・寺内貫太郎役に抜擢されたのです。
脚本を手掛けた向田邦子と演出の久世光彦は、「東京の下町で石材店を営む頑固で情に厚いオヤジ」のイメージとして、100kgを超える巨漢と愛嬌ある風貌を持つ小林亜星に白羽の矢を立てました。当初、演技経験が皆無だった本人は出演を固辞したものの、制作陣の熱烈な説得に折れる形で出演を承諾したというエピソードが残っています。
番組が始まると、感情が高ぶるやいなや夕食のちゃぶ台を派手にひっくり返し、家族と大立ち回りを演じる貫太郎の姿はお茶の間の大爆笑と共感を呼びました。特に長男役の西城秀樹との本気の取っ組み合いは凄まじく、生放送さながらの熱演の中で西城秀樹が腕を骨折するハプニングまで発生。この一件は当時の芸能ニュースを大きく騒がせましたが、二人の絆はより一層深まり、昭和テレビ史に残る伝説の名シーンとして語り継がれています。