メロンは野菜か果物か?農水省の驚きの定義とスイカ・イチゴの真相
メロンは野菜か果物か?農水省の驚きの定義とスイカ・イチゴの真相の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
メロンの分類を知った消費者が次に抱く疑問が、「では、あの果物たちも野菜なのか」という点です。まさにその通りで、夏の風物詩であるスイカや、冬から春の主役であるイチゴも、農林水産省の基準ではメロンと完全に同列の「果実的野菜」に指定されています。
スイカは野菜か果物かという議論も古くから繰り返されてきましたが、スイカもウリ科の一年生草本であり、ツル性の草から収穫されます。また、イチゴは野菜か果物かという点についても、バラ科の多年生草本であり、樹木ではないため園芸統計上は野菜に分類されます。日常的に「フルーツ3兄弟」として親しまれているメロン、スイカ、イチゴは、いずれも農家の作付け基準や行政の台帳においては「畑で作る野菜」なのです。
一方で、この学術的・行政的ルールをそのまま消費生活に当てはめると、著しいズレが生じます。文部科学省が編纂する『日本食品標準成分表』では、消費者が食品群として想起しやすいよう、メロンやイチゴは「果実類」の項目に堂々と掲載されています。さらに厚生労働省が推進する生活習慣病予防の栄養指針(健康日本21)においても、1日200g以上の摂取を推奨する「果物」の枠内にメロンやスイカが含まれています。
つまり、野菜と果物の違いには普遍的な絶対基準があるわけではなく、「土づくりの現場(農水省)では野菜」「栄養指導や食生活の現場(厚労省・文科省)では果物」「スーパーの売り場(流通)ではフルーツ」という、実用性に応じた使い分けが定着しています。