アカシジアとは?原因薬と辛い初期症状・治し方やむずむず脚との違い

アカシジアとは?原因薬と辛い初期症状・治し方やむずむず脚との違いとはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

アカシジアは非常に苦痛の大きい副作用ですが、適切な医学的処置を行えば可逆的(治癒可能)な病態です。現代の精神医学・薬理学に基づいた標準的な治療ステップと対処法は確立されています。

1. 原因薬剤の減量および変更

第一選択となる最も確実な治し方は、アカシジアの引き金となっている原因薬剤の用量を減らすか、アカシジア発症率の低い別の薬剤(錐体外路症状を起こしにくい非定型抗精神病薬など)へスイッチングすることです。ドパミン遮断圧を緩めることで、数日から1〜2週間程度で劇的な改善が見られるケースが一般的です。

2. アカシジア治療薬(拮抗薬)の投与

原疾患の治療上、どうしても原因薬を減量できない場合には、アカシジアを抑えるための治療薬が併用されます。

  • β遮断薬(プロプラノロール等):中枢性の交感神経興奮を鎮めることで、アカシジアの内的焦燥感と運動症状を速やかに抑える第一選択薬です。
  • 抗コリン薬(ビペリデン等):ドパミン遮断によって生じたアセチルコリン神経の過剰興奮をブロックし、錐体外路症状全般を緩和します。
  • ベンゾジアゼピン系抗不安薬(クロナゼパム、ロラゼパム等):GABA神経系を刺激し、中枢性の筋肉の緊張と極度の焦燥感を和らげます。
  • ビタミンB6製剤:神経伝達物質の代謝を助け、補助的な治療選択肢として用いられます。

3. 治るまでの期間と経過

適切な処置(薬の中止・変更や治療薬の導入)が行われた場合、通常は2〜3日から遅くとも2週間以内に症状は著しく軽快します。ただし、長期間にわたって高用量を服用し続けた後に生じる「遅発性アカシジア」の場合、改善までに数ヶ月単位の時間を要することもあるため、「初期の違和感」の段階で早期発見・早期介入することが回復スピードを決定づけます。

なお、症状が辛いからといって患者自身の独断で薬を急激に飲むのをやめる行為は極めて危険です。急激な断薬は激しい反跳性の精神症状や離脱症候群、悪性症候群などの命に関わる重篤な副作用を招く恐れがあります。必ず処方医に相談の上で調整を行わなければなりません。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest