ラブラドールを飼ってはいけない理由とは?盲導犬の理想と破壊神の現実

ラブラドールを飼ってはいけない理由とは?盲導犬の理想と破壊神の現実の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

テレビ番組やドキュメンタリーで見るラブラドールレトリバーは、主人の足元でじっと寄り添う従順な姿が印象的です。しかし、ドッグトレーナーやブリーダーの間では「最初の3年間は怪獣を育てる覚悟を持て」というのが共通の認識となっています。メディアが映し出す落ち着き払った姿は、適性試験をクリアした個体が高度な専門訓練を受けた結果であり、生まれつきあの状態であるわけではありません。

生後数か月から2〜3歳頃までのラブラドールは、まさに「破壊神」という異名がふさわしい猛烈なエネルギーの塊です。ネット上の飼育体験談や5ちゃんねる、知恵袋などのコミュニティには、凄まじい現場の声が溢れています。

  • 「留守番中にケージを力任せにこじ開け、リビングの革張りソファのスポンジをすべて引きずり出して部屋中を雪景色にした」
  • 「新築の壁紙を石膏ボードごと噛み砕かれ、幅木の木材を粉々にされた」
  • 「室内にあったメガネ、リモコン、靴、スマートフォンの画面を片っ端から噛み砕いて誤飲し、深夜の動物病院へ緊急搬送された」

ラブラドールの子犬期に見られる噛み癖や激しい暴れ方は、悪意によるものではありません。彼らはもともと、冷たい北大西洋の海へ飛び込んで漁師の網や撃ち落とされた水鳥を回収(リトリーブ)していた鳥猟犬です。「動くものを口にくわえて運びたい」「水気のある場所へ飛び込みたい」「エネルギーを発散したい」という強烈な作業欲求が本能に刻み込まれているため、適切な運動としつけが不足すると、その衝動はすべて家財道具の破壊へと向けられます。「賢いから自然と落ち着くだろう」という誤った先入観でお迎えした初心者が、最初の1年でノイローゼ寸前に追い込まれ、飼育を後悔する最大の要因がここにあります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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