セットアッパーとは?8回の男の役割と抑えとの違い・年俸評価を徹底解剖
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評価の高まりとともにセットアッパーの年俸は高騰し、実績ある主力投手であれば年俸2億円から3億円規模の契約を結ぶケースが一般化しました。しかし、その高待遇の裏側には、過酷を極める登板環境と選手生命を削るリスクが常に隣り合わせとなっています。
ネット上の野球コミュニティやSNS(5ちゃんねるやXなど)では、毎シーズン中盤を過ぎると「〇〇の酷使が心配すぎる」「また8回に跨ぎ登板か」「中継ぎ投手の肩は消耗品なのに首脳陣の使い方が荒い」といった、現場の登板過多に対するファンの悲痛な叫びが溢れます。
実際、セットアッパーの登板過多問題には構造的な要因があります。先発投手と異なり、試合展開によって登板の有無が決まるため、以下のような負担が日常的に発生します。
- ブルペンでの肩の作り直し:登板しない試合でも、接戦になればブルペンで1試合に2〜3度肩を作らなければならず、見えない球数が累積する。
- 連投による関節疲労:「3連投までならセーフ」という暗黙の了解が存在するものの、緊迫した8回に150km/h超の球を連日投げる負荷は計り知れない。
- 怪我による選手生命の短縮:前述の浅尾拓也をはじめ、圧倒的な輝きを放ったセットアッパーの多くが、数年間の過密登板の代償として肩や肘の故障に苦しんだ歴史がある。
こうした実態を受け、球団側も近年は「3連投の完全原則禁止」や、登板間隔をデータ管理するトラッキングシステムの導入など、投手の勤続疲労を抑えるマネジメントを本格化させています。複数年契約を結ぶ際にも、登板数に応じた手厚い出来高やイニング制限が契約条項に盛り込まれるなど、投手の権利と健康を守るための変革が進みつつあります。