ジャンプで背は伸びる?バスケ選手が高身長な理由と骨端線の科学的真相

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「ジャンプで背が伸びる」という言説が強固に定着した最大の背景には、バスケットボールやバレーボールの一流選手が軒並み高身長であるという視覚的インパクトがある。テレビ中継やメディアで長身選手が跳躍する姿を見れば、直感的に「あの競技を続ければ背が高くなるのではないか」と関連付けたくなるのも無理はない。

だが、バスケやバレーで背が伸びる科学的根拠を検証すると、そこには統計学でいう「生存者バイアス(選抜バイアス)」が色濃く働いていることがわかる。低身長の治療や思春期発育を専門とする東京神田整形外科クリニックなどの解説資料でも指摘されている通り、バスケットボールやバレーボールというスポーツは、競技の構造上、打点やリバウンドの位置が高い選手ほど圧倒的に有利である。そのため、幼少期から身体が大きかった選手や、成長期に急激に背が伸びた選手が自然と選抜され、競技を長く継続してトップ層に残る傾向が極めて強い。

子どもの身体の成長には、乳幼児期から3歳頃までに年間約10cm前後のペースで伸びる「一次成長」と、思春期に訪れる「二次成長(成長スパート)」という2つの明確な山場がある。バスケを始めたから二次成長が爆発したのではなく、二次成長で遺伝的ポテンシャル通りに伸びた子どもたちが、その高身長を武器にコートで活躍しているという因果関係の逆転が実態なのだ。

もちろん、競技特性による副次的な好影響は無視できない。激しい跳躍とダッシュを繰り返す無酸素・有酸素の複合運動は、下垂体からの成長ホルモン分泌と運動の関連において非常に高いトリガーとなる。激しい全身運動によって運動後の一時的な血中成長ホルモン濃度は平常時の数倍に跳ね上がり、全身のエネルギー代謝や軟骨細胞のターンオーバーを力強くバックアップする。つまり、「競技そのものが骨を伸ばす」のではなく、「全身運動の強度が成長ホルモンの分泌環境を最高潮に引き上げる」というのが正確な科学的理解である。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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