ミニオンのボブはなぜ愛される?目の色の秘密や相棒ティムの正体を徹底解説!
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ボブを語る上で絶対に切り離せないのが、片目のボタンが取れかかった茶色のくまのぬいぐるみ「ティム」の存在です。ミニオンボブと相棒ティムの正体を心理学の観点から読み解くと、ドナルド・ウィニコットが提唱した「移行対象(Transitional Object)」の性質を完璧に備えていることが分かります。
移行対象とは、乳幼児が母親から精神的に自立するプロセスで、不安を鎮めるために愛着を注ぐ毛布やぬいぐるみを指します。ボブにとってティムは単なる玩具ではなく、過酷な旅の不安を乗り越え、自己の精神的安定を保つための「第二の自己」なのです。劇中でも、ティムを奪われそうになると普段の温厚さからは想像もつかない怒りやパニックを見せる描写があり、ボブの内面の繊細さを雄弁に物語っています。
そして、そんな臆病なボブが映画史に残る痛快な活躍を見せたのが、キングボブ登場シーンと経緯です。2015年公開の映画『ミニオンズ』において、大悪党スカーレット・オーバーキルの命令でロンドン塔から英連邦の王冠を奪おうとしたトリオ。警察に追われ逃げ込んだハイド・パークで、ボブは岩に突き刺さっていた伝説の聖剣「エクスカリバー」を何気なく引き抜いてしまいます。
アーサー王伝説の預言通り、イングランド王として戴冠式を行い「キングボブ」となったボブは、王冠と重厚なベルベットのマントを身にまとい、議会でミニオン語の演説をぶち上げます。小さき者が偶然から最高権力者へ上り詰めるこの痛快なシークエンスは、世界中の映画館を爆笑の渦に巻き込み、ボブの人気を不動のものにしました。