ウェルニッケ・マン肢位の真実|なぜ上肢屈曲・下肢伸展が起きるのか
ウェルニッケ・マン肢位の真実|なぜ上肢屈曲・下肢伸展が起きるのかを詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。
インターネット上のQ&Aサイトやソーシャルメディアでは、ウェルニッケ・マン肢位に関して医学的に誤った言説が散見されます。それらを正しく是正しておく必要があります。
誤解1:「装具を着けると筋力が落ちるから、使わずに歩く練習をすべきだ」
これは現場でも頻繁に遭遇する極めて危険な俗説です。内反尖足の状態で無理に装具なし歩行(裸足歩行など)を反復すると、前述した分回し歩行などの代償動作が強固に脳へ学習されてしまいます。さらに、膝が過剰に後ろへ反り返る「反張膝(Genu recurvatum)」を引き起こし、膝関節の靭帯や半月板を不可逆的に破壊するリスクがあります。
誤解2:「ウェルニッケ・マン肢位はストレッチさえ毎日続ければ治る」
筋肉の短縮を防ぐストレッチは不可欠ですが、痙縮の本態は「脳・脊髄枢神経の過剰興奮」にあります。末梢の筋肉をいくら引っ張っても、上位運動ニューロンの脱抑制自体が消失するわけではありません。神経学的なアプローチと装具療法を組み合わせなければ、根本的な改善は望めません。