林と森の違いは木の本数ではない?林野庁の定義と見分け方の真相を解説
林と森の違いは木の本数ではない?林野庁の定義と見分け方の真相を解説についての最新情報をご紹介します。
行政上の区分に続いて、国語辞典における定義と、森林生態学で重視される「木の密度」「面積」「樹冠の状態」を比較・検証します。日本を代表する国語辞典『広辞苑』をはじめとする各種辞書を紐解くと、言葉の使い分けにおける本質的なニュアンスが浮き彫りになります。
広辞苑において、「林」は「木が群がり生えている所。また、人工的に木を植えた所」と記述されています。一方、「森」は「樹木が青々と茂り合っている所。木立が深く連なっている所」と説明されています。ここでも、「木が集まっている状態」を表す林に対し、森は「深く生い茂り、木々が立体的に重なり合っている情景」が強調されています。
以下の表は、林野庁の統計、広辞苑の定義、生態学的な指標をもとに、林と森、そして森林の諸条件を整理した客観的比較データです。
国際連合食糧農業機関(FAO)の国際的な森林定義では、面積が0.5ヘクタール(5,000平方メートル)以上、樹高が5メートル以上に達する樹木があり、樹冠被覆率(空を見上げたときに樹木の葉や枝が空を覆う割合)が10%以上の土地を「Forest」と規定しています。日本国内の公園や住宅街で見かける数本の樹木群立は、国際基準ではそもそも森林ではなく「樹木園林(Woodland)」や「緑地」として扱われます。