支援学校とは?支援学級との違い・入学条件から就職率まで徹底解説
支援学校とは?支援学級との違い・入学条件から就職率まで徹底解説について詳しく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。
保護者が支援学校の選択に躊躇する最大の理由は、「高等部を卒業した後に一般社会へ出られるのか」という進路への懸念です。文部科学省が公表する最新の学校基本調査によると、特別支援学校高等部本科卒業生の一般企業等への就職率は約30〜33%で推移しています。
一見すると低く映る数値ですが、これには重度重複障害などで医療的ケアが必要な生徒や、生活介護等の福祉施設へ進む生徒の割合が含まれている背景があります。内訳を詳細に読み解くと、進路は主に以下の4つに分岐します:
- 一般企業・特例子会社への就職(約3割):製造業、物流、清掃、IT事務補助、飲食チェーンのバックヤードなど。高等部在学中から「産業現場等における実習(現場実習)」を重ね、適性を見極めた上で採用に至る。
- 就労移行支援・就労継続支援A型(雇用型)(約1割強):一定のスキル習得を目指し、最低賃金の保障を受けながら一般就労へのステップアップを図る事業所。
- 就労継続支援B型(非雇用型)(約3割):体調や作業ペースに配慮し、工賃を受け取りながら軽作業を行う福祉的就労の場。
- 生活介護・福祉施設(約2割):重度の障害を抱え、日常生活の介助や日中活動の支援を主目的とする事業所への通所。
進路実績において特筆すべきは、近年各地で新設・拡充されている職業学科(高等特別支援学校)の存在です。流通、福祉、食品加工、環境整備などに特化したカリキュラムを敷く専門学科では、就職率が90〜100%に達する学校も珍しくありません。挨拶、マナー、通勤訓練、作業持続力といった「働くための基礎体力」を3年間かけて徹底的に訓練するため、障害者雇用促進法による法定雇用率の引き上げを背景にした企業側の採用意欲と強固にマッチングしています。