クローン病の初期症状、見逃すと手遅れに?医師が警告する5つの危険サイン
クローン病の初期症状、見逃すと手遅れに?医師が警告する5つの危険サインについて重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
消化器の症状よりも先に、あるいはそれと並行して現れる決定的なサインが「肛門の異常」です。臨床現場では、クローン病痔ろう肛門病変を契機に専門医を受診し、初めて病気が発覚するケースが全体の約30〜50%を占めています。
一般的な痔(生活習慣や便秘によるもの)とクローン病に伴う病変には、明確な構造的差異があります。クローン病では腸管壁の全層に深い潰瘍ができるため、肛門周囲の組織を貫通して直腸と皮膚の間にトンネルが形成される「複雑痔ろう」や「肛門周囲膿瘍」が頻発します。
「お尻の皮膚の下にしこりができて激痛が走り、切開して排膿しても何度も再発する」「痛みのない複数の穴(外瘻孔)から膿が出続けている」「肛門周囲に大きな皮膚のたるみ(スキンタグや浮腫状皮垂)がある」といった症状は、クローン病特有の病変である可能性が極めて濃厚です。通常の痔の手術を行っても傷口が治癒せず難治化することが多いため、肛門に異常を感じた際は、胃腸の症状の有無にかかわらず炎症性腸疾患(IBD)に精通した消化器専門医や肛門科での精査が不可欠となります。