自己概念とは?自己肯定感との違いと生きづらさを解消する処方箋
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心理学における自己概念(Self-Concept)とは、「私はどのような人間であるか」という自分自身に対する信念や認知の集合体を指します。外見、性格、能力、社会的役割、価値観など、多面的な要素から構成される「自己の全体像」であり、公益社団法人日本看護科学学会の学術定義でも「自己の外見や性質、行動、能力、価値などの全体に関する認知と評価、感情を含んだ枠組み」として位置づけられています。
多くの人が混同しやすいのが「自己肯定感(Self-Esteem)」との違いです。自己概念が「客観的・主観的に自分をどう定義しているかという認知(設計図)」であるのに対し、自己肯定感は「その自分を価値ある存在として好意的に受け入れているかという感情(評価)」にすぎません。たとえ「私は仕事ができる人間だ」という自己概念を持っていても、「結果を出せない自分には生きている価値がない」と感じていれば自己肯定感は著しく低下します。
比較表からも明らかなように、自己効力感や自己肯定感は、自己概念という大きな認知フレームワークの上に成立しています。いくら一時的に「自分を褒める」「自己効力感を高める」といったワークを試みても、根底にある自己概念が「私は拒絶される人間だ」「私は欠陥を抱えている」という前提で構成されていれば、心はすぐに以前の居心地の悪さへと引き戻されてしまうのです。