ティーカップの持ち方で指を通すのはNg?英国紅茶マナーの真実
ティーカップの持ち方で指を通すのはNg?英国紅茶マナーの真実について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
日常で混同されやすいのが、紅茶用カップとコーヒー用のカップの持ち方の違いです。実は、コーヒーカップは「取っ手に指を通して持つ」のが基本マナーとされています。同じ飲み物の器でありながら、なぜ真逆の作法が存在するのでしょうか。
その答えは、それぞれの器の形状と発展してきた歴史にあります。
17世紀に中国や日本からヨーロッパへ紅茶(茶葉)が輸入された当初、茶器は取っ手のない「湯呑み(ティーボウル)」でした。ヨーロッパの人々は熱い器を指先でつまんで飲んでいましたが、熱さを防ぐために後から取っ手が付けられました。そのため、ティーカップの取っ手は「つまむための突起」としての名残を色濃く残しており、輪が小さく、華奢なデザインになっています。また、紅茶の水色(すいしょく)と香りを楽しめるよう、カップは浅く広く作られています。
対照的に、コーヒーカップは保温性を重視して厚手で筒型の深い形状をしており、重量もあります。重いカップを支えるため、取っ手は指をしっかり通せるゆとりのある大きさに設計されているのです。器の構造を見れば、どちらの飲み物を想定しているのかが一目で分かります。