風呂上がりの筋トレは逆効果?心臓負担と筋肥大を阻む危険な真相
風呂上がりの筋トレは逆効果?心臓負担と筋肥大を阻む危険な真相についての疑問解決ガイドをご紹介します。
フィットネスクラブの現場指導者やパーソナルトレーナーへの聞き取り調査を行うと、自宅で風呂上がりに筋トレを行い体調不良を訴えるケースの生々しい実態が見えてきます。大手スポーツジムの現役インストラクターは、次のように警鐘を鳴らします。
「カウンセリング時に『仕事が遅いのでお風呂から上がってそのまま部屋で筋トレをしています』と語る利用者は少なくありません。しかし詳しく話を聞くと、セット間の激しい動悸や、立ち上がった瞬間の目の前が真っ暗になる立ちくらみを日常的に経験している方が目立ちます。中には、脱衣所で意識を失いかけて転倒し、打撲を負ったという深刻な報告もありました」
SNSやネット掲示板のコミュニティ上でも、「湯上がりに追い込んだら頭痛が止まらなくなった」「翌朝の疲労感がひどく、体が鉛のように重い」といった生の声が散見されます。その主たる引き金となっているのが、血圧急上昇と脱水症状の危険性です。
40℃前後の湯船に15分浸かるだけでも、体内からはおよそ500mlから多い人で800mlもの水分が失われます。喉の渇きを自覚していなくても、身体はすでに軽度の脱水状態に陥っているのです。脱水によって血液の粘度が高まった状態のまま高強度の筋トレで息を止めて力を込める(バルサルバ効果)と、急激な血管収縮によって一時的に血圧が跳ね上がります。その後、力を抜いた瞬間に急激な低血圧が生じるため、脳虚血や心血管イベントを引き起こす引き金になり得ます。