専務と常務の違いは?役職序列と年収・マナーの決定的な差【2026】
専務と常務の違いは?役職序列と年収・マナーの決定的な差【2026】について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
現代のビジネスシーンをさらに複雑にしているのが、執行役員との違いです。東京証券取引所によるコーポレートガバナンス・コードの改訂などを契機に、経営の意思決定・監督と、業務の執行を分離するガバナンス体制を導入する企業が急増しました。その結果、名刺に「専務執行役員」「常務執行役員」と記載された幹部が数多く誕生しています。
かつて東証プライム市場に上場する大手製造業で常務を務めた人物は、自著の手記の中で役員室内の空気感を次のように振り返っています。
「同じ『常務』と呼ばれていても、取締役を兼務する常務取締役と、取締役会に議決権を持たない常務執行役員とでは、背負う重圧も権限も天地の差がある。取締役会に出席して会社全体の経営方針に賛否を投じる資格があるかどうかが、真の経営者か実務の請負人かを分かつ絶対の境界線だった」(元大手上場企業役員の手記より)
SNSやビジネス知恵袋などのコミュニティ上でも、この役職の混同による混乱の声が散見されます。
「取引先の名刺に『専務執行役員』と書かれていたため、取締役会を牛耳るトップ層だと思って過剰にかしこまっていたら、実は会社法上の取締役ですらなく、現場の事業部長クラスに近い立場だったと後から知った」
執行役員は会社法上の役員(取締役)ではなく、会社との関係も「委任契約」または「雇用契約」に基づく従業員の最高峰に位置づけられるポストです。したがって、肩書に専務や常務が付いていたとしても、「取締役専務(専務取締役)」と「専務執行役員」は全く別の身分であることを認識しなければなりません。序列の強弱としては、一般的に「専務取締役 > 常務取締役 > 専務執行役員 > 常務執行役員」という力関係が成り立っています。