ラーメン大好き小池さんは実は鈴木?実在モデルと誕生秘話の全真相
ラーメン大好き小池さんは実は鈴木?実在モデルと誕生秘話の全真相について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。
キャラクターの風貌そのままに描かれたラーメン大好き小池さん モデルの人物こそ、日本のアニメーション草創期を支えた巨匠・鈴木伸一氏その人です。
鈴木氏は手塚治虫氏に憧れて上京し、豊島区椎名町にあった木造2階建てアパート「トキワ荘」に入居。藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といった昭和を代表する才能たちと寝食を共にしました。その後、1963年には藤子両氏や石ノ森氏らと共にアニメ制作会社「スタジオ・ゼロ」を設立し、数々の歴史的アニメ作品を手がけることになります。
鈴木氏本人が当時の特番インタビューや自著・手記で語った生の告白によると、自分の姿がマンガに登場した当初は複雑な思いもあったといいます。鈴木氏は後年、公の場で苦笑いを浮かべながら次のように述懐しています。
「藤子さんたちは僕がいつもラーメンばかり食べているように描いたけれど、実際は締め切り前の彼らの方がよっぽどラーメンをすすっていた。僕はたまに食べていただけなのに、いつの間にか日本一のラーメン好きというレッテルを貼られてしまったんだ」
親友同士だからこそ許された愛嬌あふれる誇張描写は、トキワ荘という濃密な青春空間があったからこそ生まれた奇跡的な造形でした。鈴木氏はその後、東京工芸大学アニメーション学科の教授や杉並アニメーションミュージアムの館長(現・名誉館長)を務めるなど、アニメ界の発展に大きく貢献。自身がモデルとなった小池さんというキャラクターを、生涯にわたって大切に温かく見守り続けました。