なぜ日本にない?フルフラット夜行バスの違法性と最新個室事情
なぜ日本にない?フルフラット夜行バスの違法性と最新個室事情とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
海外の長距離移動で見られる寝台バス(スリーピングバス)ですが、日本国内で乗客を完全水平に寝かせた状態で運行すると道路運送車両法および関連法令に抵触する違法行為となります。旅客輸送を行う事業者は、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」に厳格に従わなければなりません。
保安基準第22条(座席)および第22条の3(座席ベルト等)では、運行中に乗客が安全に座席へ留まるための仕様が細かく定められています。日本の法規上、バスの乗客スペースはあくまで「座席」でなければならず、乗客が完全に横臥(おうが=平らに横たわる)する「寝台」の設置は、一部の特殊車両を除き一般の乗合高速バスでは認められていません。
そのため、もし仮にバス会社が無許可で座席を取り払い、平らなマットレスを敷き詰めて営業運行を行った場合、保安基準不適合および無認可構造による運行停止処分などの厳しい行政罰の対象となります。