極寒を生き抜く米軍伝説の防寒靴「バニーブーツ」の知られざる真実
今注目を集めている 極寒を生き抜く米軍伝説の防寒靴「バニーブーツ」の知られざる真実について、主要な情報を整理して公開しています。
なぜ、これほどまでに暖かいのか。その秘密は1950年代にアメリカ国防総省 (United States Department of Defense)が主導して開発した「ウーリー・バリア(防湿層)」構造にある。過酷なアラスカや極地での作戦に従事する兵士を凍傷から守るため、当時主要な製造元であったBata Shoe Companyなどのメーカーは、2層の厚いラバーの間に高品質なウールフェルトを完全に密閉する特殊な製造工程を確立した。
この構造の真骨頂は、外部からの水の浸入を一切許さないだけでなく、汗による水蒸気が保温層へ染み込むのを完璧に遮断する点にある。さらに、側面に備え付けられた特徴的なエアバルブは、航空輸送時の気圧変化によってブーツ内部が破裂するのを防ぐための調整弁だ。極寒地用防寒装備 (Extreme Cold Weather Gear)の最高峰として誕生したこの靴は、マイナス65華氏(約マイナス54度)という絶望的な環境下でも足の体温を維持する怪物的なスペックを誇る。