『夫のカノジョ』低視聴率の真相と今こそ再評価される全理由
『夫のカノジョ』低視聴率の真相と今こそ再評価される全理由の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
本作の原作は、『老後の資金がありません』や『七十歳死亡法案、可決』などで知られる社会派ベストセラー作家・垣谷美雨による小説『夫の彼女』(双葉文庫)です。垣谷作品の真骨頂である「誰もが直面しうる日常の不条理」と「鋭い心理描写」が、ファンタジックな設定の中に巧みに織り込まれています。
物語の発端は、専業主婦の小松原菱子(鈴木砂羽)が、夫・麦太郎(田辺誠一)の浮気を疑うことから始まります。麦太郎と同じ職場で働く派遣社員の山野星見(川口春奈)を浮気相手と決めつけた菱子は、彼女の元へと乗り込み問い詰めます。しかし、口論の最中にもみ合いとなり、階段から転落した拍子に2人の心と身体が入れ替わってしまうというアクシデントが発生します。
39歳の主婦の意識が宿った20歳のOLと、20歳の勝気な若者の意識が宿った主婦。元の姿に戻る方法がわからないまま、2人は互いの人生を演じることを余儀なくされます。夫の職場での苦悩、PTAやママ友付き合いの理不尽さ、若年派遣社員が晒される世間の冷遇など、相手の立場を経験することで初めて見えてくる「現代社会の生きづらさ」と「家族の本質」が軽妙なタッチで浮き彫りにされていきます。