伝統を覆す銅の発色美!モメンタムファクトリーOriiの魅力と評判

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現在でこそ国内外で高い評価を誇るモメンタムファクトリーOriiですが、その誕生の経緯は決して平坦な道ではありませんでした。代表を務める折井宏司氏の経歴は、産地の衰退と下請け構造からの脱却をかけた、壮絶な挑戦の連続でした。

1950年に創業した折井着色所(現・モメンタムファクトリーOrii)の3代目として生まれた折井氏は、一度は東京でシステムエンジニアとして働いた後、家業を継ぐために富山県高岡市へ帰郷します。しかし当時の高岡銅器産業は、バブル崩壊やライフスタイルの変化に伴い、仏具や銅像といった従来品の需要が激減。下請けとして過酷な価格競争に晒され、工場の存続すら危ぶまれる危機的状況に直面していました。

「このまま下請けの仕事を待っているだけでは未来はない」。そう確信した折井氏は、従来の重厚な鋳物だけでなく、現代の住空間に馴染む「厚さ1mm未満の薄い銅板・真鍮板」への着色技術の開発に着手します。鋳物と違って薄板は熱を加えると歪んでしまい、液だれが起きやすいため、伝統技法をそのまま適用することは不可能とされていました。数え切れないほどの失敗と実験を重ねること数年、温度管理と薬品配合の黄金比を突き止め、世界で初めて薄板への安定した伝統発色技術を確立させたのです。2008年には現在の社名へと変更し、自社オリジナルブランドとしての舵を大きく切りました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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