仮面ライダーWと菅田将暉の軌跡|黒歴史説の真相と桐山漣との現在地
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菅田将暉の芸能界入りは、2008年に開催された「第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストに選ばれたことが直接のきっかけでした。事務所への所属が決まって間もない2009年の春、人生の行方を決定づける運命のオーディションが行われます。それが『仮面ライダーW』のキャスティング審査でした。
制作関係者の証言によると、オーディション会場に足を踏み入れた菅田将暉は、演技経験こそ皆無だったものの、独特の透明感とどこか浮世離れしたアンニュイな空気を全身から漂わせていました。塚田英明プロデューサーをはじめとする制作陣は、「地球(ほし)の本棚」と呼ばれる脳内図書館にアクセスするミステリアスな魔少年・フィリップのイメージそのものだと直感。通常であれば数次審査を重ねる特撮オーディションにおいて、なんと面接の翌日に即決で抜擢が決まるという極めて異例の展開を迎えました。
放送開始となった2009年9月時点で、菅田将暉は当時16歳。高校2年生での主演抜擢は、平成仮面ライダーシリーズにおける主役ライダー最年少記録を樹立しました。大阪から単身上京し、右も左もわからないまま過酷な特撮の現場へ。アフレコでの声の出し方から立ち回り、カメラのアングルに対する意識まで、俳優としての基礎体力はすべてこの『仮面ライダーW』の泥臭い撮影現場で徹底的に叩き込まれました。