Radwimps『狭心症』Mv閲覧注意の真相と歌詞に秘めた叫び
Radwimps『狭心症』Mv閲覧注意の真相と歌詞に秘めた叫びを詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
この楽曲を深く理解する上で欠かせないのが、RADWIMPSの狭心症発売当時の経緯です。2011年初頭、バンドは前作『アルトコロニーの定理』から約2年ぶりとなる通算6枚目のオリジナルアルバム『絶体絶命』の完成に向けて、極限の緊張感の中にありました。フロントマンである野田洋次郎氏は、当時の音楽雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』などのインタビューにおいて、楽曲制作中に精神的・肉体的な限界まで追い詰められ、身を削るようにして言葉を紡ぎ出していた苦悩を率直に明かしています。
その極限状態から産み落とされたのが、先行シングルとなった『DADA』(2011年1月12日発売)と、それに続く『狭心症』でした。オリコン週間チャートで初登場2位を記録した本作は、甘美なラブソングや疾走感あふれるロックチューンを期待していたライト層に凄まじい衝撃を与えます。人間の醜悪さ、無力感、世界の理不尽さを一分の妥協もなく抉り出した重厚なオルタナティブサウンドは、商業的な迎合を完全に拒絶した野田洋次郎の狭心症制作背景の凄絶さを雄弁に物語っていました。皮肉にも、シングル発売から約1か月後の3月11日には東日本大震災が発生。理不尽な現実と無力感に向き合わざるを得なくなった日本社会において、アルバム『絶体絶命』の収録曲として収められた本作は、より一層重いリアリティを持って響くこととなったのです。