北朝鮮の学校給食の実態とは?平壌と地方の格差と知られざる食糧事情
北朝鮮の学校給食の実態とは?平壌と地方の格差と知られざる食糧事情の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
最高人民会議において採択された「育児法」などを通じ、政権は国家の費用負担で全国の託児所や幼稚園、小学校に豆乳や乳製品を供給する政策を大々的に打ち出しました。最高指導者が自ら乳牛やヤギの牧場を視察し、子どもたちの健康を気遣う姿を演出する報道が繰り返されています。
しかし、北朝鮮の育児法と給食事情を現地取材データから検証すると、政策の実行力には構造的な欠陥が存在します。乳製品加工のインフラや冷凍輸送(コールドチェーン)の設備が地方には整っておらず、供給される豆乳も薄められて栄養価が著しく低下していたり、衛生管理の不備から児童の間で集団下痢が発生したりするトラブルが相次いでいます。
さらに、乳製品製造に必要な大豆や砂糖、輸送用の燃料を確保する責任が地方自治体や各教育機関に丸投げされているため、最終的に「子どもに豆乳を飲ませるための費用」を保護者が現金や物資で徴収されるという本末転倒な事態が日常化しています。