油木ダム貯水率リアルタイム速報|現在の水位と取水制限の全真相
話題沸騰中の 油木ダム貯水率リアルタイム速報|現在の水位と取水制限の全真相について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
ダムの貯水率をめぐっては、一般的な報道やネット掲示板において重大な誤解が放置されているケースが少なくありません。冷静な情勢判断を妨げる3つの盲点を整理します。
第一の誤解は、「貯水率0%=ダムに水が1滴もない」という誤認です。公表される貯水率はあくまで「有効貯水量」に対する割合であり、取水塔の最低取水位より下にある「死水容量(堆砂容量)」の水はカウントされていません。緊急時には仮設ポンプを湖底に降ろしてこの底水を汲み上げる予備手段が存在します。もちろん水質面やコスト面で課題は多いものの、0%になった瞬間に即座に物理的な供給が途絶するわけではありません。
第二の誤解は、「大雨が降れば翌日にはダムが満水になる」という錯覚です。油木ダム上流の山林地帯(英彦山山系)が極限まで乾燥している場合、降り始めの雨の大部分はカラカラに乾いた土壌に吸い取られてしまいます。山全体が十分に水分を保水し、地下水として飽和して初めて、本格的な濁流となって河川へ流れ込みます。したがって、平野部で土砂降りの雨が観測されても、今川水系雨量情報において上流部の累計雨量が50〜100ミリを超えてこなければ、ダム水位の目に見える急回復には繋がりません。
第三の誤解は、油木ダム放流情報に対する見方です。「渇水なのにダムから川へ水を流し続けているのは無駄遣いだ」という批判がネット上に書き込まれることがありますが、これは完全な間違いです。河川環境の保全や下流の既得水利権(農業・生態系)を守るため、ダムには一定の維持流量を放流し続ける法的な義務(不特定利水機能)が課されています。この放流を完全に止めてしまうと、下流水路の枯渇による生態系破壊や水質悪化という別の甚大な災害を引き起こすことになります。